知恩院境内をあちこち拝観・前編
つつじの蹴上浄水場を後にしてから、先に早い昼食を済ませたあと、、、「あること」を受理された知恩院へ向かうべく市営地下鉄東西線・東山駅で降車です。
三条通に架かる白川橋から、白川沿いに歩いていきます。
京都モノのドラマではよく登場する風景を見ながら進みます。
こういう趣のある場所が暗渠化することなく、大切に残っていることが羨ましく感じます。
水辺まで降りれるところがあるので、白川を振り返ってみました。
古門前通と白川が交差するところにある、知恩院総門から、華頂道の坂道を東へ進みます。
この辺一帯は、浄土宗関係の塔頭や学校法人が立ち並んでいます。
浄土宗宗務庁も、華頂道の沿道にありますね。
華頂道と神宮道の丁字路にあるのが、、、知恩院の七不思議の一つ、「瓜生石」。
道路のど真ん中に囲まれているあたり、寛大だなぁ~と思ってしまう。
いよいよ、今回上洛した目的である華頂山知恩教院大谷寺(正式名)=浄土宗総本山知恩院へ黒門から参道へ。
金戒光明寺同様、徳川幕府によって徹底的に建築された要塞の如く、立派な石垣を見ながら参道を進みます。
北門から、境内に入っていきます。
かつて天下の往来・東海道だった三条通を、徳川家(浄土宗徒)と幕府は北から金戒光明寺より、南から知恩院より朝廷や西国諸国に睨みを利かせるべく大寺院にしたというのも分からんでもないですね。
特に、知恩院25世は松平宗家の第5代(徳川家康は松平第9代)の弟というのは、知恩院にとって大きかった様で…。
武家門から、現在法然上人御堂となっている重要文化財・集会堂(撮影厳禁)に入ります。
御影堂が現在修復中なため、法然上人の御尊像は集会堂に移されています。
また、法然上人御堂(集会堂)に続く重要文化財・大方丈がゴールデンウィーク時のみ特別拝観できるため、もちろん拝観しました(拝観料800円・撮影厳禁)。
方丈は滅多に拝観できない、通常非公開なところなので貴重なものを観ることができましたね。
京都女子大学の学生さんが大方丈の受付や案内、見どころを説明を担っており、頑張ってました。
方丈庭園も拝観します(通常でも有料拝観可・撮影可能)。
重要文化財・唐門は、御影堂修復のため現在はこの内側からしか見ることができません…。
庭園出入口の傍には、お釈迦様の足形が。
方丈庭園へ。
池泉回遊式の庭園とともに、大方丈の外観がここで拝見することができます。
大方丈に沿って進むと、奥にある建物が重要文化財・小方丈。
そして、小方丈の更なる最も奥にあるのが、権現堂。
知恩院の外護者として造営に関わった徳川家康・秀忠・家光の三代の位牌と肖像画を安置しているところです。
権現堂からは逆戻りすることになります。
小方丈・大方丈沿いに、往きとは違う姿を魅せる庭園を眺めながら戻ります。
庭園を出て、再び大方丈へ。
法然上人御堂(集会堂)から、武家門を通って外に出ます。
阿弥陀堂内にある御本尊・阿弥陀如来像を拝顔します(内部撮影厳禁)。
大修理中の御影堂沿いに進むと、知恩院直営売店『泰平亭』の前へ。
以前訪れた時は、この泰平亭と御影堂の前はとても広い場所だったんですが、、、大修理中とあって今は狭く感じます…。
泰平亭を背にして御影堂の方を見ると、、、国宝・御影堂の平成大修理のための茶色い素屋根の異様が見渡せます。
今回上洛したキッカケの「あること」とは、この素屋根内でされている御影堂平成大修理の見学会予約が受理されたことでした。
「御影堂平成大修理 修理現場見学会」が月に一回・第1日曜日に2回(定員各50名)のみ行われる(無料)ことを知って、特別拝観期間である5月4日に参加できたら、、、と思って申し込みをしたところ、予約受理と連絡をいただけたためだったのです。
素屋根前の瓦志納所が、修理現場見学会の受付となります(予約受理された見学者のみ、当日受付は無し)。
素屋根の外を囲む塀の中へ。
この南西隅にある階段口で、見学会の時間が来るのを待ちます。
時間通りに始まり、まずは説明を受けます。
素屋根に入ってすぐにヘルメットを被って5階に相当する分を階段で上がります(足が悪い年配の方用にエレベータもあります)。
写真は、自分で楽しむためならば撮影OKだが、、、撮った画像をHPやBlogやFacebookなどインターネット上に投稿することは一切認めませんとのこと。
以前、東本願寺阿弥陀堂の素屋根見学をしましたが、、、あの時はまだ屋根瓦などを外す前の状態でした。
知恩院御影堂の現在は屋根瓦をすべて取り払われた状態であり、いろんな画像がWeb上で出回ると業務に支障をきたすのかも知れませんね。
また、名古屋城本丸御殿の素屋根内部工事見学もしていますが、これも一概に御影堂大修理と同列に見做す訳にはいかないのかも知れません。
まぁ残念ではありますが、ルールは守らなければいけません。
現場見学会の内容としては、先に法然上人御堂(集会堂)で流されていた記録画像で予習してた内容に沿ったものだったので、私の理解度は高かったかも。
実際の現場を見ることができたことは、とても貴重な経験でしたね。
詳しいことは、現場見学会に参加した人のモノということで割愛します。
大修理中の御影堂を撮って公開することはできませんので、、、素屋根内から阿弥陀堂と霊塔(多宝塔)を撮ったのを載せます…。
30分ほどで現場見学会は終了、素屋根内階段を下りてヘルメットを返却して、、、瓦志納所へ戻って囲いの外へ戻ります。
後編へ続きます。。。